あたしをア・イ・シ・テ




「は…?奈々加…?」

「きゃははっ!ピンポンピンポーン大正解!」


目の前でぴょんぴょん跳び跳ねる人物、見た目は確かに"相沢 奈々加"だった。


だけど、キャラ、というか喋り方がもう別人のようだ。


「あ~、なにその目ぇ?アタシそういう目きらぁい」

パンっ、と今度は頬を平手打ちされる。

あたしが驚きで声が出せずに固まっていると奈々加がきゃはは、と渇いた笑いを洩した。

やばい、こいつ、狂ってる…。


その事実に気づいた瞬間、体がカタカタと震え始めた。

じわじわと痛くなってくる頬を手で押さえることもできずにあたしは震えた。


「あ、あんた…なんでこんなこと!あたしをどうしたいわけ!?」


「はぁ?まだわからないの?脳ミソないのかなぁ、きゃははっ!」

そう言って奈々加は、あたしの頬をまた叩いた。


「あ、これはぁ、昨日駅で叩かれた分ね!ふふっ」



むかつく…、なんなのコイツ。

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