あたしをア・イ・シ・テ
「アハハ、あんたもやられたいの?コレ」
パチパチ、パチパチ。
暗い中、何度も小さな青い稲妻が光る。
「バカ言わないでよ…」
縄で縛られた手はびくともしないし、あたしはこのまま、勘違い女に殺されるの?
「どうせならアタシがされたことをそっくり返してやろうかなぁ」
ニヤニヤと近づいてきた奈々加は、スタンガンをポケットにしまうと、うーんと考えるポーズをした。
されたこと?
あたしは冷や汗が出てきた。
あたしが今まで"復讐"って言ってやってきたことをやり返されるってこと?
あんたらが浮気なんてしてるからいけないんじゃない!
あたしは悪くないでしょ!!?
恐怖と怒りが交ざってあたしの心は崩壊寸前だった。