あたしをア・イ・シ・テ



おかしいな、この一年間、仲良くやってきたつもりだったのに。

あたしのなにがいけなかった?


相手は誰?
何年何組?



ねぇ、あたしよりいい人って、どんなやつなの?


涙が溜まって、視界が曇る。

溜まった涙は、右頬にだけ筋を残して流れていった。

今まで疑問になってたものが、解けた。

スマホを肌身離さないこと、女物の香水の匂いがしたこと。


教室のドアを思いっきり開けて、中に飛び込みたい衝動を抑えるために、グッと右手で胸の辺りをつかんだ。


中から笑い声が聞こえる。


ぶっ殺してやりたい。


そんな感情が自分の奥底から出てきた。


あぁ、でも、あたしは浮気されて大泣きするよりも、
















復讐してやるほうが、向いている。






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