あたしをア・イ・シ・テ



それから救急隊のひとが部屋に来て、唯翔を担架に乗せて運んでいった。


あたしたち3人を乗せた救急車は、あたしが入院していた病院に向かった。


移動の間、ずっと唯翔の手を握っていたけど、握り返してはくれなくて悲しくてしょうがなかった。

誰に怒りを向けたらいいの?

誰にこの悲しみを言えばいいの?


奈々加に決まってるけど…

あたしは考え疲れて、眠ってしまったらしく、次に目を開けたときはベットの上にいた。

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