あたしをア・イ・シ・テ



場が解決しそうな雰囲気を感じ取った野次馬は徐々に教室へと戻っていった。


「てか、なんで階段から落ちて膝打つんだよ?」


「あ、それは私が咄嗟に芽衣の腕を引いたんだけど失敗しちゃって逆に変な風になっちゃって…」


はは…、と申し訳なさそうに笑う南川にお礼を言った。


普通に落ちたら捻挫してたかもしれねーしな。

まぁどっちもどっちか…。


歩きながら状況を詳しく聞くと、二人で3階にある図書室から帰る途中、起きたことらしい。

芽衣は俺と別れてすぐに、南川と合流して図書室に向かったらしい。



保健室についてからは、保険医と南川に芽衣を任せて俺は顧問のところまで戻った。

だいぶ遅くなったけど、説明すればわかってくれるだろ。



それよりも、放課後はアイツに話をつけにいかないとな…。



< 143 / 179 >

この作品をシェア

pagetop