あたしをア・イ・シ・テ
「え!?大丈夫なの?」
時は進んで、放課後。
放課後といっても、今日は午前授業だけだったから、まだ昼間。
奈々加に会うことを有莉沙に話すと、すごい驚いた顔をされた。
まぁ、当たり前だけど。
あたしを怪我させた張本人だし。
「唯翔も一緒だし、平気だと思うよ」
「でも、唯翔くんだって、あの時…」
有莉沙はきっと家に軟禁されたときのことを言ってるんだと思う。
「話がこじれそうになったら、逃げるつもりだからさ。なにかあったら、有莉沙に連絡するよ」
「そ、そう…?」
有莉沙は納得してなさそうな顔で、頷いていた。
もう、これで最後だと思えば。
決着をつけられるなら、それでいい。
こんなことになるなんて、数ヵ月前は全然思ってなかったな…。