あたしをア・イ・シ・テ
あたしは少し冷静になって、まどかと話をすることにした。
「まどか、その理由の前に聞きたいんだけど」
「なんですか?」
「侑矢にあたしを襲わせたのは、まどか?」
あたしが聞くと、まどかは一瞬動きを止めた。
かと思うと、高笑いを始めた。
「あれは面白かった!私、冗談半分で催眠術かけてみたんですよ!そしたらかかっちゃったの!ばかみたい!アハハハッ」
やっぱり、まどかだったんだ。
それじゃあ、あの日、本当にあの行動に侑矢の意思はなかったの?
あたしは血だらけで倒れている侑矢を視界に入れた。
侑矢にはなんの罪もなかったんじゃない…。
「なんでそんなことしたの?」
「ふふっ、知りたいですか?」
首を傾げ、不気味に笑いながらあたしを見るまどか。
もういつもの面影は残っていない。
あたしが無言でまどかを睨むようにしていると、またアハハ、と笑って喋り出した。