あたしをア・イ・シ・テ
カラカラ…
「あれっ、あ!芽衣先輩!?」
ポニーテールを揺らしながら部室に入ってきたのは、マネージャーらしき女の子。
「って、あ!まどか!?」
二人して目をぱちぱち、とさせる。
「きゃぁあ!芽衣せんぱーいっ!」
持っていたサッカーボールを投げ飛ばして、まどかが抱きついてくる。
「ちょっ、重い重い!」
「唯翔先輩の彼女って芽衣先輩だったんですね!名前一緒だからもしかしてと思ってたんですけど!」
「まどかこそ、マネージャーなんてやってたんだね」
このマネージャーのまどかは、あたしの中学時代の後輩で、なにも共通点はなかったけど、
とある2、3年の合同補習で一緒になったことがある。
なぜかそこで、意気投合したあたしたちは、メアドを交換したりして、結構仲がよくなった。
名前を聞いただけで全然気づかなかった。