あたしをア・イ・シ・テ
「いいなぁラブラブで!私にもイイ人現れませんかねー?」
まどかは可愛く首を傾げながら言った。
「まどかは可愛いんだからいくらでもいるでしょ」
「いやいや!可愛いなんて!そう言えば、マネ仲間で奈々加って子がいるんですけど、
大人しい顔して、意外とモテるんですよ!も~、私より先に彼氏作っちゃったら困るな~みたいな」
ぴしっ、と頭の血管どこか切れたんじゃないかって感じがした。
自分から奈々加の話を振ろうとは思ってたけど、突然その名前が出るとは。
「へ、へぇ、その奈々加って子はどういう子なの?」
「うーん…普通に大人しい良い子なんですけど、時々目が怖いんですよね~。そうですね、特に唯翔先輩の話のときとか。
奈々加、唯翔先輩に恨みでも…って、あ!ごめんなさい、悪口じゃないんですよ?」
「あ、大丈夫大丈夫。唯翔がなんかやらかしたのかな~?」
どういうこと?
…あ、唯翔の話を他の人がするのが嫌、みたいなことだろうか。
無駄に強い独占欲。
なにか、引っ掛かる。
なぜかはわからないけど、嫌な予感がする。