あたしをア・イ・シ・テ
Ⅲ
「…ん」
目を開けると、白い天井が飛び込んできた。
あと、カーテンのレールみたいなのが。
一瞬どこだかわからなかったけど、すぐに教室でのことを思い出して、ここが保健室だとわかった。
なんであたし急に目眩なんかしたんだろう。
いつでも健康体なのに。
とりあえず起き上がろうと、体を上にやるけど、何かが布団を押さえていて起き上がれない。
「え、なに…?」
のそのそと布団の中で動いて、押さえられている方に向くと、そこには唯翔が腕を枕に寝ていた。
…随分可愛い寝顔。
つい最近家に泊まって、見たばっかりなのに、なぜか胸が高鳴っちゃう。
この優しい顔が大好き。