あたしをア・イ・シ・テ
「はぁ!?どこに?こんな時間にいないだろ…」
唯翔がキョロキョロと探すも、いないらしく、
「なんかと見間違えたんだろ」
と、あたしを起こしてくれた。
「ちが…っ」
見間違いじゃないよあれは絶対!
うちの高校の制服で、身長も先生って感じじゃなかったし!
…ゆ、幽霊?
む、無理無理無理!
あたしそういう系無理!
磨りガラスだから、顔までは全然誰かわからなかったけど。
「唯翔、早く、帰ろ」
「おい大丈夫かよ、歩けるのかそんな震えてて」
「へ、平気だから早く出よう」
あたしは半ば唯翔の手を引っ張るように校舎を飛び出した。