あたしをア・イ・シ・テ
フクシュウ
Ⅰ
「おっはよ~唯翔!」
「はよ。なんかご機嫌だな」
翌朝、あたしの家まで迎えに来た唯翔に満面の笑みを向ける。
「え~?唯翔が迎えに来てくれたからかなっ♡」
「うわ、キモい話し方すんなよ」
「いや、反応おかしいでしょ、そこは喜ぼうよ」
「俺は正常だ。つか、早く乗れよ」
「はーい」
あたしは唯翔の自転車に乗っかって、背中にしがみついた。
この間乗せてもらって、あたしがはしゃいだからかわからないけど、自転車に乗せてくれるようになった。
まぁ、自転車じゃなきゃ迎えに来れないだろうしね。
あたしは唯翔の後ろで終始にやにやが止まらなかった。
自転車に乗せてもらえて嬉しいのもあるけど、奈々加がどうなったか気になるから。
楽しいことになってるとイイナ。
不登校になっちゃう?
そしたら家に押し掛けて、復讐は続行するからなんの問題もないよ。
「ふふっ」