あたしをア・イ・シ・テ



「まぁ、私は無事だし。あんまり気にしないで、二人とも」


「気にしないわけには…」


「もし私が誰かに恨まれてて、二人まで巻き込んだらやだもん」


「もぉ、優しいなぁ有莉沙は!」

ぎゅぅうっともう一度力任せに有莉沙に抱きついた。


「じゃあ、あたしたちそろそろ帰るね。なんかあったらすぐ言ってね。あ、これお見舞いのゼリー」


「うん、ありがとう。ゼリーも!また学校でね!」


お互いに手を振って別れて、病室を後にする。


「…?」


なんか、視線を感じる、ような…?

そんなわけないか、幽霊かなとか一瞬頭を過ったけど。

ぶるっと身震いをして、先に歩く唯翔の後ろに付いていった。


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