あたしをア・イ・シ・テ
それより、あの男達はなにをしたの?
あそこで奈々加に痛い目を見させていれば、こんな手紙を書く勇気さえないはずだ。
有莉沙のことがあって、あの日奈々加の様子を見に行くことができなかったのが悔やまれた。
「…芽衣?」
恐る恐ると言ったような声色で唯翔が話しかけてきたことで、あたしはハッと我に返った。
「え?なに?」
「その手紙なんだったんだ?」
「別になんでもないよー?」
あたしは手紙を半分に折り、そのままビリっと引き裂いた。
やばいなぁ、頭のネジ一本飛んだ気がする。
「そ、そうか」
少し怯えたような表情の唯翔に、にこりと笑いかけて手紙を封筒ごと捨てた。
ダメだね、もっとあの子には精神的に来るやつじゃないと。