あたしをア・イ・シ・テ
「んん~~…」
サイトを巡りながら一人で唸っていると、急に画面が着信画面に切り替わった。
びっくりした~、急に画面真っ暗になるから何事かと思ったよ。
表示された名前は"有莉沙"。
こんな時間に電話なんて、暇なのかな。
有莉沙はもう無事に退院して、普通に学校に通ってきている。
「もしもーし?」
『あ!芽衣ごめんね!ご飯中じゃなかった?』
「全然大丈夫。食べてゴロゴロしてるところ。どしたの?」
『明日、お出かけしない?日曜日だし~』
最近色々あったし、有莉沙と出掛けるなんて、すごい久々。
「明日?暇だから良いよ~。なんか買うの?」
『えっとね、新しいパジャマとー、あと修学旅行のモノとか!』
「ああ、修学旅行…」
でも修学旅行って11月の初めでしょ?
まだ10月入ったばっかりだよ有莉沙。
楽しみにしすぎでしょ。
『うん!じゃあ明日、駅で10時に待ち合わせ!』
「おっけー。じゃあまた明日」
『ばいばーい!』