あたしをア・イ・シ・テ
ガラッ
キーンコーンカーンコーン…
「あっぶねー!」
チャイムと同時に入ってきたのは、唯翔。
ほかのサッカー部はもうみんな席に座ってるのになんで唯翔だけ?
「唯翔おはよ」
「あぁ芽衣、はよ」
唯翔はあたしの前の前の席に座るから、横を通ったときに挨拶。
と、あることに気づいてしまった。
通ったときにふわりと香った女物の香水の匂い。
唯翔は、香水をつける人じゃないし、ましてや、こんな甘い香り。
あぁこれは、アレか。
いや、まだ疑うのは早いよ。
女物の香水つける友達がいるのかもしれないしね。
唯翔に限ってそんなこと。
でも、これは確かめておかないと。