あたしをア・イ・シ・テ
「有莉沙、あたしもうできそうだけどそっちは?」
「ポチっとな。これで完了だよ」
「なに、あたしより早いだと…」
あたしより有莉沙のほうが仕事が早いなんて、なんてこと…。
「ちょっと待って、私意外とできる女の子だからね?」
「はいはい、あたしもできたよ。じゃあ帰ろう~~!」
あたしもさっきの有莉沙のように伸びをして、肩を揉む。
パソコンとか、向いてないかもなあたし…。
「あ、もうこんな時間だね」
有莉沙がスマホをあたしに見せてくる。
「時計ちっちゃ!えーと、18時32分?」
「え、だって時計の表示あんまりでかいと邪魔でしょ?」
「まぁね、でもそれは小さい」
「む~…」
なんだかんだと言い合いながら、支度をしてパソコン室に鍵をかけた。