海の見える丘で
3人で食卓を囲む。



なぜかお祝いムードで、料理はちょっと豪華。




お父さんが申し訳なさそうにあたしに話しかける。




「海空、悪いな。父さんのせいで転校させちゃって。」




「いいよー。別に。新しい町も悪くないしね。それに前の学校はあたしと対立してた子、結構いたし。ちょうどいいよ。だから気にしないで。」




あたしはステーキを頬張りながら答えた。



お父さんは「そうか」と納得したようだった。




「ちょっと海空!お母さんそんな話知らないわよ!?対立してたって何?」



今度はお母さんの攻撃。



なんでも子供の事を知ろうとする親。




こうゆうのって、ちょっとウザイよね。





「も~。そんなのどうでもいいでしょ!!」




「どうでもよくないわよ!・・・あぁ、こんな子が新しい学校でやっていけるのかしら・・・・。心配だわ・・・・。」




「う~る~さ~い!!心配いらないから!!ごちそうさまー。」





あたしはしつこいお母さんから逃げるように、2階へ上がっていった。
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