キセキ ーEverlasting love
「うっ……く…!!ハァっ、ハァっ」


苦しい。


普通に寝たはずだった。



明日三人には遠回しで相談してみよう、と決めたそのあと。
たまっていた課題を少しだけ進め、もう遅い時間だったのでそのままベッドに入った。




あれから数時間ーーの、はず

妙な寝苦しさに襲われて目を覚ました。



身体中はダルくて重いし、寝汗もひどい。


これは…なんなの?



次第に息も荒くなり、苦しくなってくる。


「ハァっ……ハァっ…」


暗い部屋に、自分の息遣いだけが聞こえる。




苦しい、苦しい、苦しい……!!!


「お…かあさ…、ん、」


残りの気力を振り絞って、枕元に置いてあるスマホに手を伸ばし、ホームボタンをタップする。

そして電話帳の履歴の一番新しいところにある、お母さん のところを押した。


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