キセキ ーEverlasting love

蒙昧。 –Ignorance

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ



目を覚ますと、周りを白で埋め尽くされた部屋の中央にいた。

固くて、少し居心地の悪いベッドの横には、点滴やらよくわからない機械やらがいっぱいある。


……ここは、どこだろう。


そう思って、思考を巡らせてみた。



私の記憶の一番最後。

私の名前を必死に呼んで、心配そうな顔をする両親。



あぁ、思い出した。


夜中に急に寝苦しくなり、助けを呼んだ。


…ということはきっとここは病院なんだろう。



なぜだかわからないけれど、自分でも不思議なくらいに落ち着いてる私がいる。


きっと、想定できていたんだ。


そんなはずはないって思っていながら。


心のどこかではきっと、わかっていたんだ。





私は、病気なんだってーー



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