キセキ ーEverlasting love
「白血病……?!」
狭く小さな診察室に、私の声が響く。
簡単な検査をしたあと、その結果を聞いた。お母さんとお父さんには、結果を聞くだけだから私一人でも大丈夫って言って、そのまま家に帰ってもらった。
でもまさか。
私に限って…そんなはず…!!
「で…でも先生! 私、産まれてから今まで一度も大きな病気なんてしたことないんです!! 白血病なんてそんなこと…」
私がそう言うと、担当医である笛口先生は白い髪の毛を軽くかきながら言った。
「白血病っていうのは……言ってしまえば、誰でもおこりうる病気です。 たとえ今までに病気をしてなかったからといってならない保証はどこにもないんです」
「そんな……」
思ってもみなかった。
私がそんな病気にかかるなんて。
これからもずっと、あの幸せな日々が続いていくんだと。
そう思っていたのに……
「…白血病って。……ちゃんと、治りますよね? また私、学校に通えますよね?!」
お願い。
せめてそれだけは。
はい、大丈夫ですよ。すぐに治ります。
って答えて……ほしかった。
「それは……治療と、病気の進行によります」
「じゃあ…死ぬ可能性は。0では無いって、ことですか?」
半ば放心状態でそう問えば、先生は視線を下ろし、深い息をはいて答えた。
「はい。あくまで最悪の場合ですが」
最悪の場合 ……。
私は、死ぬ。
やだ。
まだ、生きたい……。
狭く小さな診察室に、私の声が響く。
簡単な検査をしたあと、その結果を聞いた。お母さんとお父さんには、結果を聞くだけだから私一人でも大丈夫って言って、そのまま家に帰ってもらった。
でもまさか。
私に限って…そんなはず…!!
「で…でも先生! 私、産まれてから今まで一度も大きな病気なんてしたことないんです!! 白血病なんてそんなこと…」
私がそう言うと、担当医である笛口先生は白い髪の毛を軽くかきながら言った。
「白血病っていうのは……言ってしまえば、誰でもおこりうる病気です。 たとえ今までに病気をしてなかったからといってならない保証はどこにもないんです」
「そんな……」
思ってもみなかった。
私がそんな病気にかかるなんて。
これからもずっと、あの幸せな日々が続いていくんだと。
そう思っていたのに……
「…白血病って。……ちゃんと、治りますよね? また私、学校に通えますよね?!」
お願い。
せめてそれだけは。
はい、大丈夫ですよ。すぐに治ります。
って答えて……ほしかった。
「それは……治療と、病気の進行によります」
「じゃあ…死ぬ可能性は。0では無いって、ことですか?」
半ば放心状態でそう問えば、先生は視線を下ろし、深い息をはいて答えた。
「はい。あくまで最悪の場合ですが」
最悪の場合 ……。
私は、死ぬ。
やだ。
まだ、生きたい……。