キセキ ーEverlasting love

ダダダダダダダダッ


もうスピードで廊下を駆け抜ける。

多分周りの人は、とても驚いてるだろう。……なにこの子的な視線が痛いから。


だけどそんなこと今は……気にしてられない！！



目指すは廊下の突き当たり、2年A組の教室。

女子の中でも脚は早い方。
あと1分あれば、余裕で間に合うだろう。


走れ、自分……！！






ガラッ



「セーフ！」



さすが私。
昇降口から一番遠いと言われるこの教室まで、わずか30秒でたどり着いた。

ヤバい…… 久しぶりにこんな全力疾走したから身体が悲鳴を上げそうになっている。


ま、筋肉痛がその日のうちに来るのは若い証拠か〜！

……いやいやいや。あれくらいの距離を走っただけで筋肉痛て、普段どんだけ運動してないの私。



なんて一人突っ込みをしていると、
【同じクラスになりたかった人ランキング３位】の柊木 京(ひいらぎ けい) ーー


「通称・イケメンの無駄遣いが近づいてきた」


「おい待てコラ」