今日も明日も。~sidestory~
「やっぱジェットコースターはいいですね!」
「寒いと思ってたけど乗ったらそんなこと忘れるな笑」
「もう一回乗りましょ!」
「おぅ。」
「あ、その前にトイレ行ってきます。」
「おけ。」
1人で待ってると
「あのぉ。」
声をかけてきたのは女子の2人組。
俺と同い年くらいかな...
「今1人ですかぁ?」
「あ、まぁ」
「えっ、じゃあ一緒に遊びませんか!?」
「いや、人待ってんで。」
「えぇ。彼女さんですか?友達?」
痛い質問だな...俺も分かんねぇんだよ...
「まぁそんな感じっす。」
「じゃあ来るまで話しましょ。」
「...............。」
向こうから陽菜がきた。
「零先輩お待たせしまし...」
「この子ですか?」
「でも今、先輩って。あ、ただの後輩ですか?」
陽菜が戸惑っていた。
「彼女じゃないなら私たちと遊びましょうよ!ね?」
俺は陽菜の手を引っ張って
「彼女なんで。誰が遊ぶかよ...」
と言い放った。
陽菜は驚いていたと思う。
俺だって自分の口から出た言葉に驚きを隠せなかった。
「零先輩...痛い...」
俺は掴んでいた手を離した。
「わりぃ。」
「大丈夫です。それよりさっき...」
「あ、気にすんな。突然出たっていうか...」
「ですよね...。」
........................。
「あれ乗るか?」
俺が思わず指さしたのは観覧車。
「あ、はい。」
やべぇ...なんかすげぇ気まずい...