今日も明日も。~sidestory~
とは言ったもののやっぱやべぇな...
だけどその心配も入った途端になくなった。
「零先輩...あの...話しててください。」
「あ?」
「いや、黙られると...」
「...............。」
「えっ...れ、零先輩...??」
こいつ絶対強がった結果がこれだな笑
ちょっと可愛いけど俺をからかったしな...
「零先輩どこですか...キャ―!!」
俺かと思って近づいたらお化けだったパターンだな笑
てか、俺ってお化け屋敷大丈夫なんだな笑
「助けてください...もぅ無理です...」
陽菜がその場にしゃがんだ。
やべぇ、さすがに無視しすぎたな...
「陽菜!」
「零先輩ー!どこですかー(泣)」
「後ろにいるよ。」
俺を見つけた陽菜は抱きついてきた。
超泣いてるし...やべぇ...めっちゃ可愛い。
「お前大丈夫って言ってたよな笑」
「嘘です...お化け屋敷だといい感じになるかなって...」
「バカだな...笑 俺にそんなの通用すると思うか?笑」
「しません...。」
「だろ。早く出るぞ。」
俺は抱きついてる陽菜を離そうとした。
「...............。先輩...。」
「なんだよ今度は」
「足が...動きません。」
俺に抱きついてる陽菜は確かに震えていた。
ここまで1人で頑張ってたもんな...。
「はい。どうぞ。」
俺は陽菜の前にしゃがんだ。
「えっ...なんですか...」
「おんぶする。」
「いや、重いし...」
「じゃあ置いてくぞ」
「いや!」
陽菜は俺の上に乗った。
「ちゃんとつかまってろよ!」
「はい。」
俺はお化け屋敷を走った。
怖がってる陽菜を笑わせたくて。
「逃げるぞー!お化けなんか無視だ!」
「逃げちゃえ逃げちゃえー!」
顔は見えなかったけど陽菜はずっと俺につかまって笑っていた。