今日も明日も。~sidestory~
「陽菜。」
「なんですか?」
「腹へった。」
「あ、私もです。」
「なんか食うか。」
「はい。」
「おぅ。」
「あの...で...私の質問は...」
「陽菜。」
「なんですか?」
「呼び捨て許してやる。」
「急にどーしました?」
「なんか気分。」
そう言うと陽菜は黙って両手を広げた。
「許してあげます。」
「は?」
「先輩元気ないから。許してあげます。」
俺は黙って陽菜を抱きしめた。
「零!れーいー!れいー!!」
「陽菜!ひーなー!ひなー!」
「零は陽菜のこと好きですかー?」
「うん。」
「どこが好きですかー?」
「......全部。」
「陽菜も零の全部が大好きです!」
「知ってる。」
「すぐバカとか死ねとか言ってくるとこは嫌いだけど笑」
「死ね。」
「もぅ...笑」
「バカ。」
「零もバカでしょ笑」
「陽菜がバカ。」
「零が!」
「陽菜が!」
「陽菜。」
「零。」
「バカ。」
「天才。」
「死ね。」
「生きる。」
「好き。」
「大好き。」
「付き合って。」
「え?」
「俺と付き合って。」
「えっと...えっ...」
「返事は?」
「はい。」