今日も明日も。~sidestory~
門を出てしばらくすると
「ねぇ零~!!」
「あ?」
「なんでもないでーす笑」
「うざっ」
最近俺のことを呼び捨てするときがある。
調子乗ってんな...
でも、俺が黙ると...
「あの...零先輩...」
急に敬語になる。
この切り替えにたまにキュンとしてしまう。
てか、かわいいと思う。
「零先輩もうすぐ誕生日ですね!」
「あ、そーだった。」
11月といえば俺の誕生日だ。
「今年の誕生日はどんななんでしょうね~
去年より楽しいのかな~」
まただ...絶対何か隠してる...。
よし、からかうか笑
「今年はクラスの女子がパーティー企画してくれるらしくてめっちゃ楽しみだわ~!
誰来んのかな~。」
「え、そーなんですか...よかったですね...」
やばい、想像以上に萎えてるこいつ...
妬くのはいいけど妬きすぎだ笑
「うそ。なんもねぇよ。」
「えっ?」
「だから嘘だって笑」
「うん.........。」
「ごめん笑」
「なんで謝るの?」
「いや、なんか可愛いなって...」
「えっ...?」
「なんでもねぇよ!プレゼント待ってるから。」
「はい!楽しみにしててください!」
楽しい時間はすぐに感じるらしい。
俺は陽菜との時間がすぐに感じる。