今日も明日も。~sidestory~
☆×2
「明日OFFじゃん!やった、どこ行こーかなー」
部活が終わると龍が話し出した。
「でも、11月って遊ぶ気もしねぇよな〜」
なんか俺を否定されてる気がした。
すると優樹が
「龍、明日は何の日だよ...」
「え?OFFの日!!」
「バカかよ...笑」
俺は呆れて部室を出ようとすると
「零待って。龍よく聞いとけよ!」
優樹は電話をしだした。
「あ、もしもし...」
陽菜の声だとすぐにわかった。
優樹は電話をスピーカーにした。
「ほら、龍聞いてみろよ。」
「は?あ、明日は何の日ですか〜?」
「明日は零先輩の誕生日です!!!」
龍が恐る恐る俺の顔を見た。
「桐谷様お許しください...」
土下座をする龍を部員が笑っていた。
「別にいいけど...笑」
「陽菜ちゃん急にごめんね。」
「大丈夫ですよ!」
「あ、零にかわるね。」
「あ、はい。」
「あ、もしもし...」
「零先輩、こんにちは。」
「おぅ。」
........................。
黙る俺の耳元で優樹がささやいた。
「あのさ...」
「はい。」
「明日...どっか行かね?」
「え、あ、誕生日なのにいいんですか?」
「いや、誕生日だから。」
「えっ?」
部員がクスクス笑ってる。超恥ずい...。
「お前と...ゴニョゴニョ...」
「えっ?何て言いました?」
「ちゃんと聞いとけよ!」
「すみません...」
「陽菜と一緒に過ごしたいの!」
「えっ、あ、聞こえました...笑
あの...喜んで!!」
「じゃあ後でLINEする。」
「はい。待ってます。」
電話を切った。
「フゥ~!零やるじゃーん!」
「陽菜と一緒に過ごしたいの笑笑」
「龍...お前だけは絶対許さねぇ...」
「ごめんなさいごめんなさい。」
「はいはい、帰るよ。」
興奮した俺の気を優樹が沈ませる。
「なぁ優樹。」
「なに?」
「.........さんきゅ...」
「なんだよ急に笑」
「いや、さっき耳元で...」
「俺は明日どっか行けば?って言っただけだし笑 」
「そっか...笑」