今日も明日も。~sidestory~

こんな日に遅刻とか申し訳ない。

待ち合わせ場所につくと陽菜の姿はなかった。
さすがに怒って帰ったかな...

すると電話が鳴った。
｢誰だこの番号。｣
知らない番号だったがとりあえず出てみた
｢もしもし...｣
｢あ、零くん？陽菜の母です。｣
｢え、あ、どうも...｣
｢陽菜さっき、遅刻するー！って飛び出てったんだけど携帯置いてっちゃったみたいで笑 ごめんなさいね～。｣
｢あ、そーなんですか。わかりました。｣
｢いつも陽菜がお世話になってるみたいで。｣
｢あ、こちらこそ。てか、俺のこと知ってるんですか？｣
｢もちろんよ。陽菜入学してからずっと零くんの話ばっかよ笑｣
｢まじか...｣
｢私が零くんのことからかったら陽菜本気で怒ったのよ。びっくりしちゃった。｣
｢そーなんですか。｣
｢親バカなのは分かってるけど、陽菜を大切にしてあげてください。｣
｢はい。｣





陽菜が走ってきた。
｢本当にごめんなさい。想像以上に準備が...｣
｢いいよ。許す。｣
俺はそう言って陽菜の手を握った。
｢零先輩、今日なんか違いますね。｣
｢別に。｣
あんなこと聞いたら変わるに決まってんだろ。