意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
京介は千尋の
胸に手を当てて、
納得したようにうなずく。



「っつ!!
どこ触ってるんですかっ」



「え、胸だけど」



京介は何でもないように
さらりと返す。



「せっ、セクハラです」



「ペットなんだから、
セクハラにはならないでしょ。

ああ、ますます
顔赤くなっちゃったね。
かわいいね、ちいは」



京介は千尋の
頬を長い指で
つぅっと撫でる。
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