意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
「もう、いいから
あっちに行っててください!

ご飯作ってるんですから」



千尋はますます
赤くなっていく顔を
かくすように、

背を向けて、
京介をリビングに
追い払う。



「はいはい。

今日もおいしいの
期待してる」



京介は千尋の頭に
ちゅっとキスを落として、
キッチンから出ていく。



「はあ…」



千尋は京介が見えなくなると、
真っ赤になった顔を
両手でおさえる。
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