意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
「あの、あなたは?」



「今日からキミは
俺のペットだから」



千尋の質問を
きれいに無視して、
目の前の男性は
当たり前のように言い放った。



「は…?」



「キミが
ひろってくださいって
言ったんだよ」



「え、ちょっと
待ってください、
話がよくわからなっ」



「取り消しとかは
なしだから。
キミももう大人なんだから、
自分の言葉に責任もてるよね」



にっこりと
月の光を浴びてほほえむ彼は、
とても美しくて
妖しかった。


えっと、
どうしてこうなったんだっけ…?
< 3 / 82 >

この作品をシェア

pagetop