意地悪なオジサマに、拾われちゃいました。
「よ、喜んでません!
目おかしいんじゃないですか!?」



「感じてたくせに」



「か、感じてなんかないです」



「へえ、本当に?」



疑うように
顔をのぞきこむと、
ちいは顔を真っ赤にさせて
潤んだ目でうなずく。



「ま、今日はそういうことに
しておいてあげる」



俺のその言葉が
気にくわなかったらしく
少しムッとした顔になる。


本当にからかいがいがあるな。
これからが楽しみだ。
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