鬼姫伝説Ⅲ
そして未来へ
「・・・う・・・ん」
目をあけると、辺りは真っ暗で。
私と快斗は寄り添うように眠っていた。
「快斗・・・」
「ン・・・?あれ、・・・帰って、来たのか?」
身体を起こした私たち。
そこは、タイムスリップする前にいた神社の拝殿だった。
鬼姫神社・・・。
私たちが作った神社。
こうして、ちゃんと残ってたんだね。
「由羅!・・・由羅っ!!!」
お母さんの声。
ああ!
私は立ち上がりその声を追った。
「お母さん!」