鬼姫伝説Ⅲ
「このままじゃ、ダメだろ?たった二人の家族なんだから」
「もう、お母さんだって、私の事なんて嫌いになった」
「そんなことないよ」
「だって、私あんなこと言ったんだよ!愛されてなかったって!・・・あんなこと言ったのに・・・。お母さんを泣かせたのに」
どうしたらいいのかわからない。
どうすれば私の気持ちがおさまるのか。
うまくいく方法がわからない。
「もう・・・消えたい」
「由羅」
「もう・・・、ここにいたくない・・・」
今は、もう何も考えたくないの。
お母さんの事も。
お父さんの事も。
自分の事も。
もう、なにも考えたくない。
「きゃ!?なに!?」
突然あたりが光り、眩しくて目を閉じた。