鬼姫伝説Ⅲ



「そうだぞ!おいらたちは鬼だ!角あんだろ!

「角・・・え、それ本物?」



確かに、全員に角がついている。
いやいやいや、ありえないから。
鬼なんてそんな空想上のもの。


そんな、まさか・・・。
でも、嘘をついているようには見えないし。
いったいここはどこなのよ!




「お前、人間だろ?名前は」

「え・・・、あの、由羅っていうの」

「由羅か!おいら然(ぜん)だ!」



小さな男の子はそう自己紹介してくれる。
可愛い。




「そういえば、もう一人男の子いなかった!?」



快斗!
一緒にいた快斗は?




「由羅より先に起きて、いまおいらたちの手伝いしてもらってんだ!」

「手伝い?」

「そう!魚とったり、飯の準備!」



魚・・・捕るの?



< 19 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop