鬼姫伝説Ⅲ
「そうだぞ!おいらたちは鬼だ!角あんだろ!
「角・・・え、それ本物?」
確かに、全員に角がついている。
いやいやいや、ありえないから。
鬼なんてそんな空想上のもの。
そんな、まさか・・・。
でも、嘘をついているようには見えないし。
いったいここはどこなのよ!
「お前、人間だろ?名前は」
「え・・・、あの、由羅っていうの」
「由羅か!おいら然(ぜん)だ!」
小さな男の子はそう自己紹介してくれる。
可愛い。
「そういえば、もう一人男の子いなかった!?」
快斗!
一緒にいた快斗は?
「由羅より先に起きて、いまおいらたちの手伝いしてもらってんだ!」
「手伝い?」
「そう!魚とったり、飯の準備!」
魚・・・捕るの?