鬼姫伝説Ⅲ

集落での生活




「あ―!鬼羅さん!もう!まだだって言ってるのに!」



お世話になってるお礼に、私はご飯担当になった。
色々と勝手が違って四苦八苦しながら頑張ってるんだけど。

鬼羅さんが横からできた魚を奪っていく。




「うるさい」



シレッとそう言って魚にかぶりつく鬼羅さん。
なにこの、俺様な態度!
あんなに弱々しかった鬼羅さんはどこに行ったのよ!

本当はあんな人だったなんて。
詐欺だ!

私の涙を返せ!




「琉鬼、煩いあの女、どうにかしろ」

「もう、仲良くしなよ」



呆れたような琉鬼さん。
そう、鬼羅さんが戻ってきてから、私と鬼羅さんはケンカばっかり。
だって、鬼羅さんったら意地悪で、口が悪いしすぐ突っかかるようなことを言ってくるんだもん。


私だって、そんな大人しい方じゃないし。
しっかり言い返しちゃうもんね。





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