鬼姫伝説Ⅲ
「あ・・・」
散歩がてら歩いていたら、どこかの河原に出てきた。
川もあるんだ。
すごく綺麗。
こんな澄んだ色の川。
「あれ・・?」
少し先の方に、人影を見つけた。
あの着物の色は・・・。
「鬼羅さんだ」
思わず見つけた鬼羅さんのもとに行こうと足を進める。
でも、その足をすぐに止めた。
・・・泣いてる。
鬼羅さんが、泣いている。
「あいつ・・・」
快斗も気づいたようで、戸惑うように呟いた。