鬼姫伝説Ⅲ
鬼羅さんと琉鬼さんは、その言葉に止まってしまった。
「信じられないですよね。俺たちも、信じられなくて」
戸惑いながら、快斗がフォーを入れてくれる。
そっか、そうだよね。
「そんな、はずは」
「・・・快斗、由羅ちゃん。その話は、俺たちは信じられる」
「え?」
「時を超えたって話・・・」
琉鬼さんが深刻そうな顔で話しだす。
胸騒ぎがした。
「だって、だって、千菜ちゃんは時を超えてここに来たんだから」
うそ・・・・。
だって、そんなはずは。
時を超えるなんて。
タイムスリップなんて、そんな話聞いたこともなくて。
今までに、そんな事あったなんて物語の中の話で。
わからない。
なにも、理解できなくて。