鬼姫伝説Ⅲ



でも、このくしがそうなのだとしたら。
もし、これが本当に鬼羅さんがその人にあげたモノなのだとしたら。



それは。





「私の、お母さんの名前は・・・」




声が震える。





「日高千菜です・・・・」





涙が、溢れた。







「・・・少し待っていてくれるか」




鬼羅さんがそう言うと、どこかに行ってしまった。
涙が止まらないの。

わからないの。
なにが起きてるのか。


これがどういう事なのか。





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