鬼姫伝説Ⅲ
快斗が突然目の前から吹き飛ばされた。
「えっ!?」
快斗は、地面に叩きつけられ苦しそうに悶えている。
代わりに目の前に現れた足。
「・・・え・・・・」
手が伸びてきて、私の腕を掴んだ。
叫ぼうと口を開いた瞬間口に布を当てられ塞がれた。
「ん―――――!!!」
必死に抵抗する私。
「っ!由羅!・・・由羅を放せっ!」
快斗が苦しそうに蹲りながら叫ぶ。
快斗・・・!
息ができない私は、次第に意識が遠のいて・・・・。
ぐったりと、力を失った。