嘘ツキの世界
でも今日は正直に話してみよう。

私と愛美は並んで歩いた。

「ねえ、愛美。
愛美と出会ったのは高校じゃなかったね。
小学校の、頃だったんだよね…」

愛美は驚いた顔をして私を見た。

「えっ?まさか七星思い出したの?」

愛美は私の記憶が正確じゃないことを

わかっていたようだ。

それで今まであんなふうに

接してくれていたんだね。
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