極道に愛されて。
「“ 守れよ?お前のすべてをかけて”そう言ったよな?
見せてもらうぞ。お前の覚悟ってもんを。」
「俺も言ったはずだ。“ 覚悟くらい捺希と出会った時から出来てる ”ってな。」
見せてやるよ
俺の覚悟ってもんを
捺希、今から行く
組全体がお前のために動くんだ
それだけ、神楽組はお前を必要としてんだよ
一時間後、準備が整い、組員が全員揃ったところで親父が話し出した
「大和組を制圧する。命をかけた闘いになるだろう。来るかどうかはお前達に任せる。それでも俺は、捺希を、娘を助けに行く。」
“娘”か…
捺希、親父もお前のこと待ってるぞ
俺もお袋も…
「俺は、組長に従います!」
「組長についていきます!」
それから次々と声が上がり、誰一人として行かないという選択肢は選ばなかった