極道に愛されて。


その言葉を合図に始まった交戦は、最初から派手な戦いになった


結果的に、神楽も多少の怪我は負ったものの、その場にいたやつらは全員倒した




「おい、大和淳二はどこだ?さっさと答えろ。次はこんなもんじゃ済まさねぇぞ?」




「や、屋敷の一番奥の部屋に…っ!」




自分の命がそんなにかわいいかよ


神楽の組員は、組のためなら命をかけるやつらだ


今日だってそうだ


組のために、俺や親父に命を託してくれた


やっぱ神楽組は他の組とは、一味も二味も違うな




「親父、俺は捺希を助けに行く。親父達は組に戻っていてくれ。」




「俺は組長だ。若頭であるお前を一人で行かせるわけにはいかねぇ。」

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