極道に愛されて。
「俺は、俺の手で捺希を助けたいんだ。他の誰でもない、この俺の手で。」
俺じゃなきゃダメなんだ
捺希を助けるのは、俺じゃなきゃ…
「フッ…お前は独占欲の塊だな。男の独占欲は見苦しいだけだぞ?」
そうかもしれねぇ
でもな、俺は…
「それでもいい。それでも俺は、捺希のところへ行く。」
「わかった。だが、一人で行かせるわけにはいかねぇ。珀を連れていけ。それが条件だ。」
これ以上、俺の私情だけで行動するわけにはいかねぇな
「わかった。珀、捺希を助けに行く。付いてきてくれるか?」
「承知。私は若のために命をかけます。」