極道に愛されて。

「このまま手術しない状態だと、ただの人形だ。それに、捺希は大丈夫だろ。」




「何を根拠に「お前が見込んだ女だろ？」




そうだ


捺希がそんな簡単にくたばるわけがねぇ




「これでもし捺希が死んだら、その程度の女だったんだよ。お前の目が節穴だったってことだ。」




そして、親父の後ろからもう一つ聞き覚えのある声




「そうね。神楽の嫁に来るなら、こんなことじゃ死なないわ。」




「お袋…。」




「そして、一番の根拠は…」




「「自分の娘を信じてるから。」」




「お前が諦めて、誰が捺希の力を信じるんだ？信じろよ。自分が惚れた女を。」




「そうだな。」




なにを弱気になってたんだ



自分が惚れた女くらい信じろよな