極道に愛されて。
《琉斗side》
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当時、俺は神楽に関係のある会社に務めていた
この頃一人の女と付き合っていた
名前は佐倉波留
同じ会社に務めていた女だ
上辺だけの関係じゃなく、お互いに本気で付き合っていた
そんな時、ある事件が起こった…
ちょうどあの日はデートの約束をしていて、待ち合わせ場所で波留を待っていた
波留は時間にルーズだから、多少の遅刻は日常茶飯事なのだか、この日はいくら待っても来る様子もなく、連絡すら来ない
さすがに心配になった俺は、周りの目も気にせず、波留の家まで走った
波留の家の前には、見知らぬ黒い車が止まっている
誰か来てるのか?
迷惑かと思ったが、迷いながらもインターホンを押した
だが、誰も出ない