極道に愛されて。
そう言われ、私の足は地面と離れ、琉斗さんに抱き上げられた
「私歩ける!」
恥ずかしくて、琉斗さんの腕の中で暴れた
だけど、男の力には勝てなかった
「大人しくしとけよ。誰も見てねぇし。」
そうだけど…
恥ずかしいじゃん…
「その足じゃ、歩いても痛てぇだけだろ。」
そう言われると、何も言い返すことが出来ず、黙って琉斗さんの胸に顔を埋めた
誰もいない屋敷の中を無言で歩いていく
私たちの部屋まで何も話すことなく、部屋に入ってもしばらく無言が続いた
「ねぇ、聞かないの?」
聞きたいことは沢山あるだろう