極道に愛されて。
───あれは、まだ竜が生きていた時
いつもと同じように、繁華街の見回りに行くところだった
「あれ?どうしたの?その足…。」
明らかに引きずって歩いている
「少しドジっただけだ。」
「竜でもドジることなんてあるんだ。」
普段はすべてにおいて完璧
ドジることなんてほとんど…いや、今までなかった
「俺をなんだと思ってんだよ。
てか、喧嘩はしばらく控えるわ。」
まぁ、この状態じゃ無理だよね
見回りは、私一人でも大丈夫かな?
いつも一人でも大丈夫そうだし