キミがくれる、あるがまま。
「麦ちゃんは、悪いことしてないのにね。」






小さい頃から、ごく普通に一緒にいる三人は、一緒にいるのが当たり前なんだろうな。



麦ちゃんは、困った顔ばかりし始めた。



「隼人と付き合うことになったとき、祝福してくれる女子なんていなかった。寧ろ、隼人を好きだった女の子がグループの中にいてね、やっかみで、関係が閉じた。
私は、隼人が好きだから、隼人から離れないんだけどね。」




「うん、離れなくていいよ。麦ちゃんと桜木くん、お似合いだもん。」




麦ちゃんは、辛かったんだ。
友達に認められなくて、わかって欲しくても、そうしてはもらえなかったんだ。



麦ちゃんは、桜木くんが大好きなんだね。
すごく、伝わってきた。





「トモと付きあおうとは、思わなかったんだ?」



「・・・・トモ? トモはね、悪いけど、ないない〜!トモは、無邪気なほど、子どもっぽいんだよ。本当に、おかしいほど、がむしゃらなんだよね。本当に、まっすぐなんだよ。」


それが、トモの魅力なんだけど、と麦ちゃんは、笑っている。



「そうなんだ。」


私は思ったんだ。
そこまで、恋愛対象外なのかな?って・・・・


トモと話したいと、自然と思った。
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