キミがくれる、あるがまま。
トモは、私の視線に気づいてか、友達と話すのを辞めて、こちらに来た。




え、えっ?



こっちへ、来るの?





「どうしたの?」




「呼んだだろ?」




遠くにいたトモが、私のすごく近くにいる!
思わず、トモをじっと見てしまうと、トモは、私の机の横に立った。




麦ちゃんと、桜木くんもトモに視線を送った。





「えっ?いいや、呼んでないよ。」





「そうなの? なんだよ、恥ずかしいじゃん!」




トモの頬に一瞬にして、さっきのえぐほが出来上がった。


口角を上げて、白い歯をニカッと見せた。





「ごめん・・・」




トモを見上げると、トモも私を人懐っこい顔をして、見ている。


なんでか、トモを見てると知らぬ間に私にも、微笑がほころんでいた。





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